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『Disney'sクリスマス・キャロル』を見た。 毎度、記事作成において、実際の出来事と記事にするまでの間に大きなタイムラグが生じる事がありましたが、今回の記事についても1週間前の出来事になってしまいます。 このところ、劇場に足を運べば必ずと言っていい程『カールじいさんの空飛ぶ家』のトレーラーを見ることになります。 『カールじいさんの空飛ぶ家』は(説明するまでも無いと思いますが)“PIXAR”製作のフル3DCGアニメ映画になります。製作が“PIXAR”だけあって、その内容はプルーフされた物。第66回ベネチア国際映画祭で異例の“製作陣”に名誉金獅子賞が授与されたなんて事は良く知られた事だと思います…。 が、そんなことに関係なく、実際トレーラーでその映像の断片を見るだけで、コリャ上手い!! 巧み!! としか言いようのない映像センスを感じられるんですから、まぁそんな受賞歴なんてどうだってイイのです。 そんな映像を見て何がスバラシイ、とかスゴイとか感じるのは人それぞれなんでしょうが、自分が感じたことはキャラクター造形の上手さリアルと非リアルの混合、その着地点と捉え方…でしょうか。キャラクターシルエットは完全にトゥーンの領域ながら、そこに与えられた質感はリアル…とはいっても程よいアレンジが入っているのですが、その組み合わせが絶妙なのです。そしてその質感は同時に触った時の感触までを想像させる領域にあるんですからもうスゴイとしか言いようが無い。 公開は12月5日。長いよ!! 早く見たいよ!! と、見た人はダレでも思ったでしょ? といった『カールじいさんの空飛ぶ家』のトレーラーと同時に劇場で流されたのが『Disney'sクリスマス・キャロル』のトレーラー。 “え? 何これ?”といった風に、『Disney'sクリスマス・キャロル』の映像質は『カールじいさんの空飛ぶ家』と比較して一見でかなりの落差を感じる映像だった事に驚いた物です。 そんな『Disney'sクリスマス・キャロル』の監督は“ロバート・ゼメキス”…なんでこうなっちゃたんだろう? 『ポーラ・エクスプレス』から以来『ベオウルフ』『モンスターハウス』(製作総指揮)と3DCGアニメーションばかり(間に『リーピング』があるけど、コレは製作)、ワガママをコネル生身の俳優陣の扱いに愛想が尽きて文句を言わないCGキャラクターノミを扱うようになったとか? 『ポーラ・エクスプレス』以前からVFXの先駆者的イメージのある監督の様に感じていたんですが、その行き着く先が生身のキャラクターが登場しないCGノミで作成された映画にたどり着くとは思ってもいませんでしたよ。それとも、ここも経過点の1つなのか? 兎に角、“ロバート・ゼメキス”の3DCG映画については、自分としてはあんまり良い感触は得られていないのです。 何であんまり良い感触は得られないのか…と言うと。それは3DCGという表現手法を用いた理由をその映像から読み取れないからです。 そりゃ確かに、『ポーラ・エクスプレス』も『ベオウルフ』も現代劇では無くファンタジーですから、その映像を作成する上ではVFXは切っても切れない必要性のあるものです…。が、だからといって何で登場するキャラクターまで3DCGに置き換えてしまう必要性があるのか? ブルーバック合成で良いんじゃないの? とか、『ベオウルフ』のようなリアルな形状を追求したキャラクター造形なら、なおさら、キャラクターは生身の俳優にするべきではなかったの? なんてどうしても思ってしまう映像クオリティなんですよ。 特に『ベオウルフ』なんかのキャラクター造形は(『ポーラ・エクスプレス』を見ていないので)質感、形状はリアルなんですが、なんと言うかそこに存在感が宿されていない…ように感じるのです。 『ルイスと未来泥棒』等では逆光に立つキャラクターの肉の薄い部分―――耳たぶが赤く光を透過させ、血の通ったキャラクターの存在感を高める等の演出があった物ですが…『ベオウルフ』に関してはSFXを駆使してつくったリアルキャラクター造形が動かされているだけの様に見えて生命感を感じ取れ無いんです(以前の記事でも触れましたが、“揺れ物”が限定された物以外は全く揺れないしね)。 これがポッとでの監督の製作によるものなら兎も角…“ロバート・ゼメキス”ですよ。 こうなってくるとホントーに生身の俳優を取り扱う事にいに愛想が尽きちゃったんじゃないの? なんて思ってしまうんですよね。 が、しかし監督“ロバート・ゼメキス”なんですから、そこには何らかの意図があるに違い無い!! と思って、見た『ベオウルフ』からは、その表現の落ち着け方に何の意図があったのか…? を汲み取る事が出来ず…。 いや、まぁコレは“ロバート・ゼメキス”の意図を汲み取るだけのセンスが自分に足りないだけのことなのかも知れないのですけど…。 『モンスターハウス』には…あったんですけどね…。 さて、『Disney'sクリスマス・キャロル』は、そんな(『ベオウルフ』から、間に)『モンスターハウス』を挟んだタイトルになるのですから、今回はきっと何らかの意図を汲み取れるのでは? と思い『Disney'sクリスマス・キャロル』を見ようと決意したわけです。 そんなワケでちょっと後ろ向きの気分で劇場に足を運びました。 『Disney'sクリスマス・キャロル』には3D吹き替え版と、通常上映字幕版があるのですが、今回は『モンスターVSエイリアン』を3D吹き替え版で見た時の感触―――映像が飛び出して見えるか否かで映画自体の面白さにさほどの変化を感じることは無いだろうと感じた点と、何よりメガネマンの事を考慮して設計されたとは思えない立体メガネの掛ごこちの悪さから―――通常上映字幕版を選択しました。 で、見た結果…。 なんと言うか、単に着地地点が悪すぎるだけ…の事としか感じられませんでした。 ストーリー自体はプルーフ済み…というか、“クリスマス文化”と言う物の本質がはてさて日本に染み付いている物か? 少なくとも自分にはクリスマスの本質と言う物を欧米人並に感じることの出来ない自分にとっては特に面白いともツマラナイとも感じることの無いストーリで、強いて言えば、キャラクターがストーリーを動かすのではなく、ストーリーがキャラクターを動かすような大味な物に感じました。 そして映像に関してですが…。 トレーラーの時点でどうもキャラクターの動きに違和感を感じていたのですが、これは結局、本編を見たところでも解決されず…。 モーションキャプチャーから作成された動きにも関わらず、どうしてこうにも違和感を感じるのだろうか(自分だけ)? モーションアクターは“ジム・キャリー”なのだが、あまりも(“ジム・キャリー”のコメディ仕立ての演技の色が強く)演技が自然感を損なう物で、結局使用できずに手付けした…なんて事は貧相なゲームソフト開発環境ではあるまいし無いだろう…が、どうにも不自然なのだ。 ただ、『Disney'sクリスマス・キャロル』の作風は(残念ながら)トレーラーの時点では汲み取る事が出来なかったが、リアル感を重視した質感、映像ながら本質はトゥーンなのですよ。それなら不自然なモーションでも問題無い…とは、やはりそうともいかず…。 なんでなんでしょうね…どうにも『ベオウルフ』の時より映像表現が退行しているようにしか感じられないのです。 『ベオウルフ』の時にも気になった揺れ物関係は今回もまた揺れず…(トレーラーにもありますが、当然揺れるべくしかない時は揺れますけどね)、キャラクターの着る服は“服”として計算された上で描画されている様には感じられない(服は通常、伸び縮みしないで人の体に合わせて弛んだり、張ったりして形状を変化させて人の動きに追従しますが、そういった計算がされている様子は窺え…無かったのは自分だけ…?)。 また、キャラクターの表情は、これも“ジム・キャリー”からキャプチャーした物を使用しているそうですが、“ジム・キャリー”は兎も角、スクリーンに映るキャラクター“スクルージ”は見た目皺が深く張りの無い肌の老人、それが肉のたるみの一切が無い表情変化、単に“ジム・キャリー”の表情のトレースに終始している感で終わっているように感じたのは自分だけでしょうか…? と、まぁ映像に関しては納得が行かない物でした。これに関しては上記もしましたが、映画の本質がトゥーンでありながらその描写がすべてリアルを基にした物の上に成り立っているのが問題なんでしょう。 キャラクターの造形もリアル質を取りながらもトゥーン的ディフォルメが組み込まれているのですが、これが上手くいっているとは思えない…のです。 何ででしょう? なんでこんなところを着地点に設定したのか? (トレーラーを見た際に感じた)その疑問は晴れるどころか深まるばかりでした。 一度は『モンスターハウス』で答えを出してくれた物だとばかり思ったんですけどね…。 3D上映のため、通常上映の映画よりも製作時間がかかる(単純に考えれば、右目用と左目用の2つの映像を設定作らないないといけない…とは行ってもレンダリングの為の期間が単純に2倍に成る訳でもないし…)上で止むを得ず降り立った着地点…とか? いやいや、それこそ貧相なゲームソフト開発環境ではあるまいし…(でも、クリスマスシーズンを過ぎたら流石にアウトなんだろうけど)。 いやぁ…やっぱり謎。 いや、やっぱりこれは自分が理解出来ないだけのことか…な? ああ、映画館の前の植え込みがクリスマスイルミネーションにデコレートされちまいましたよ。まだ11月だってーの!! 畜生チョンガーで居る事を攻め立てられる空気の季節到来ですよ!! |
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「DISNEY’S クリスマス・キャロル」3D技術の進歩を楽...
「DISNEY’S クリスマス・キャロル」★★★ ジム・キャリー、ゲイリー・オールドマン、ロビン・ライト・ペン、コリン・ファース声の出演 ロバート・ゼメキス監督、97分 、公開日:2009-11-14、アメリカ ...続きを見る |
soramove 2009/11/30 07:58 |
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