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help リーダーに追加 RSS シャーロック・ホームズ

<<   作成日時 : 2010/03/16 03:53   >>

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 『シャーロック・ホームズ』を見た。

 自分は本(小説)を読む人間か、読まない人間か? の箱に分類されるなら“読む人間”の箱に入りに行っただろう…以前は。
 それは、大体、通勤の時間帯を本を読む時間に割り当てていた物であったのだが、今のところは通勤の概念すら存在し無い状況だし、それ以前の数年は週の殆どを会社に寝泊りで過ごしていた通勤とは無縁生活状況っだたのだから、とんと本を読む機会を失って来た所なのだ。

 さて、そんな過去“読む人間”の箱に片足を突っ込んでいた久しく本に触れていない自分所見では…。

 どうにも自分には日本の小説は肌に合わないらしい。

 いや、とは言ったって日本語以外の言語か読むことも喋る事もままならないのだが…。

 今日日はライトノベルなる小説が流行っている状況ではあるが、そんなライトノベルに関しても仕事の関係で1冊読んだくらいで、ライトノベルなるジャンルが誕生する以前は朝日ソノラマシリーズの“青の騎士 ベルゼルガ物語”事ぐらいしか記憶に無い。
 他は菊地秀行のタイトルぐらいか。
 菊地秀行はライトノベルに振り分けられるのか、それとも(反意語的に)ハードノベルに振り分けられるのかは判りませんが。

 この事に関する一因はどうにも日本の小説ウンヌン以前に、先ず自分の年齢が関わって来る事になるのだろう。

 つまり、自分より年下の人が書いた小説は青臭く箱庭的に、自分よりも歳を老いた人の書く小説はどうにも(あまり使って良い言葉ではないと思うのだが)老害と感じてしまう場合があるのだ。

 これはたまたま自分が摘んだ小説がハズレだった…事が原因なのかも知れないが。

 自分が読んだ、自分よりも若い人が書いた小説…と言えば、内容は原稿用紙5枚分の箱庭程度な物をあれやこれやで水増ししたような物。
 しかも、その水増し成分が本筋に結局絡むことの無い音楽論だったりして余計水増し感を増長する物で、その文章の量から鑑みれば、実質原稿用紙5枚に収まる程度のネタでは1ネタに満たない半ネタ以下の物ですよ。
 
 では、自分より歳老いた人の小説を読めば…。

 エ? これの何処が面白いと思えたの?

 なんて物にブチあたってばっかり。

 ある日幽霊(というかスタンド的な物)が見えるようになった主人公が〜なんて裏表紙に書いてある事に引かれて該当の小説を読みきってみれば…だから何? で終わってしまうような内容だったり。

 はたまた、劇中に登場する25歳の女性アナウンサーである設定のキャラクターが喋る言葉の語尾が「〜ですわ」だったり…。
 まぁ現在長期休暇中である自分が人と会話する間と言えばコンビにで弁当を暖めるか否かの応答をする時と、映画館の窓口で入場券を購入する際ぐらいしか人と会話を交える事は無いのだから、自分の考えが一般性を欠いている部分は大きい思うのだが…。

 それにしたって「〜ですわ」は無ぇや。

 いや、人と会話をするまでも無く、フツーにTVに耳を傾けていたって「〜ですわ」なんて言葉が耳に入ってくる事は無い。映画の字幕でだって「〜ですわ」なんて見たことが無い。

 むしろ「〜ざます」の方が目に入ってくる場合が多いのでは? と思えるほどだ。

 なんだろう。歳老いた小説家って全く取材や新たな知識を取り入れる事無くTVを体の後ろで見る事すらせずに自分の引き出しに入っている物だけで物事をデッチ上げて済まそうとする者になってしまうのだろうか?
 
 全く取材を行わない…といえばファンに刺された著名小説家のタイトルに諜報活動家を主人公にした小説があったのだが、諜報活動なんて専門分野の事を描きながら、そこに描写される物事がまったく持って呆れ返るほどにデタラメな物だった事に驚いた事もありました。
 ただ、それなりの取材を行ったのかどうかは知りませんが当節流行のワードはそこかしこにはちりばめてはあったのかな…? だから何? ってレベルでしたけど。

 

 と、まぁ、そんなワケでどうにも年齢から来る問題もあって日本の小説はあんまり肌に合わないらしいのだ。

 が、まぁコレは一因。もう一つ理由を挙げるとするなら…それは“シャーロック・ホームズ”の所為なのですよ(随分長く引っ張ってしまって申し訳ありません)。

 小学生の頃、自主的に読んだ初の小説が“シャーロック・ホームズ”(の何だったかは忘れましたが)だったのです。
 つまり人生初めて読んだ小説が“シャーロック・ホームズ”だったのです(実は“マルタの鷹”である可能性もあるのだけど)。
 そんな“シャーロック・ホームズ”の一冊目は小学生向けに文体の開いた活字も大きめの物だったのですが、以降、“シャーロック・ホームズ”に嵌って読み始めた、“シャーロック・ホームズ”の文庫小説は文体も固め、活字は小さく…と言ったいわゆる普通の文庫小説となるのでした。

 そして“シャーロック・ホームズ”の特徴…推理法と言えば物事、人物を細かく観察しそこから答えを導き出すといった物。つまり、小説の内容自体も事細かな状況描写、人物描写をした物になっているわけです。
 
 人物や状況の描写が緻密な上で翻訳小説独特の固めの文体の小説が始めての小説として親しんだ物となれば、それに対し、砕けた文体、ざっくりとした人物、状況描写の文章で展開される日本の小説はどうにもその内容にのめりこむのに抵抗を感じる…と言うか文章を噛み砕く感覚を感じない…結果になってしまうのですよ。

 とまぁ、実のところ今回見たタイトル『シャーロック・ホームズ』に関して特には関係無い話を枕にして長く語ってしまいましたが、“シャーロック・ホームズ”を語るにはどうしても触れておきたいと―――お陰でコンナ偏屈な趣味になってしまったんだから―――!!

 と言うワケで自分に纏わる“シャロック・ホームズ”のエピソードを紹介したところで、『シャーロック・ホームズ』です。

 

 『シャーロック・ホームズ』なるタイトルを知った―――劇場トレーラーを見た―――のは何時の日の事だったかは忘れてしまいましたが、その時の衝撃は小さい物では有りませんでした。

 なんで今更“シャーロック・ホームズ”何だ―――と。

 しかも、トレーラが与える映像の印象と言えば従来のシャーロックホームズ像とは大きく異なる物、それでいながらタイトルは『シャーロック・ホームズ』とド直球な物なのだ。

 さらに付け加え、そんなタイトルの監督が“ガイ・リッチー”なのだ!!

 これで衝撃が小さい筈が無い。

 マドンナなんかと結婚しちまったのが運の尽きか『リボルバー』で低迷(だと思う)、『ロックンローラー』で復活(マドンナと離婚したし)…とはいった物のこの2タイトルとも日本上陸劇場公開は果たした物のその上映館数は少なくシネコンで上映されるようなタイトルでは無かった(と思う、少なくとも近所のシネコンでは上映されなかった)…。
 が、ココに来て“ロバート・ダウニーJr.”“ジュード・ロウ”なんて著名キャストを迎え(いや『リボルバー』でも『ロックンローラー』でも著名キャストは迎えてましたけど)堂々の(?)シネコン系タイトルですよ。
 コリャ驚じゃないですか!!

 ソンナワケでゲロリますと、去年の内で2010年に見たいと思っていたタイトルと言えば実の所は『シャーロック・ホームズ』ぐらいしか(あとは“アンジェリーナ・ジョリー”の『ソルト』ぐらい)無かったのですよ。


 
 と言うわけで劇場に行きましたよ。
 

 そして見ました。


 んで結果。


 全尺129分はちょっと長く感じる。
 上記した部分でもありますが“シャーロック・ホームズ”を描く上では緻密な描写が必要となる部分がありますから、その上でそんな描写に尺を取れれるのも仕方が無い―――にしても、やっぱりストーリーの滑り出し部分はモッサリと感じ、結果、スクリーンに向ける視線が自然と冷めギミにさせてしまうのはどうにも勿体無く感じました。

 そして、コレマタ“シャーロック・ホームズ”である事の由縁なので仕方が無いのかもしれませんがサスペンス調を纏った映画で、そのサスペンス部分を請け負う部分が単に殺人のトリック、ギミック解析に終始するだけ(しかも大半のネタが化け学に終始する)―――なのも気になった点となりました。

 では、総じてつまらなかったのか?

 となると、トンデモ無い。

 ちゃんと楽しめましたよ。

 冒頭“シャーロック・ホームズ”登場!! のシーンで“ロバート・ダウニーJr.”がギョロっとした眼でカメラ視線―――コレだけで可笑しい―――なんてシーンから始まり…。
 レストランの待合シーンでは“シャーロック・ホームズ”の観察眼が不要な情報を指向性無くとり入れてしまう様や、お得意のプロファイリングが人を怒らせる結果に顛末するあたり―――確かに、従来の“シャーロック・ホームズ”とは違うようで、確かに“シャーロック・ホームズ”なのだ。

 特に6時間かけてハエを小瓶に集めたというエピソードの下りは―――“シャーロック・ホームズ”奇人変人ぶりを確かな物として納得―――見る物に刷り込むには説得力があり、且つ笑える下りになっている。ウン、確かに“シャーロック・ホームズ”なら、さもありなん…とね。


 では楽しいかったのは別として面白かったのか―――? となると…。


 これがそうでもなかったのは残念で仕方が無い。


 上記したサスペンス部分のあり方とかもあるんですが、残念の最たる部分は“ガイ・リッチー”臭を感じ取れなかった事でしょう。
 “ガイ・リッチー”と言えば群像劇―――、加えて、劇中で勝利を得る物は必ずしても知力、戦略に長けた者では無く、漁夫の利を得た者である―――ようなシニカルさにあると思うんですが…。
 今回の『シャーロック・ホームズ』にはそれを感じる事はありませんでした。

 いや、まな板に乗ったのが“シャーロック・ホームズ”という素材の時点でそりゃムリだ…と納得するしかない状況なんでしょうけどね。
 でも、“ガイ・リッチー”ならそこを何とかするんじゃない? と期待してしまう部分はあるじゃないですか。

 だって『スナッチ』も(見てはいませんが『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』も)『ロックンローラー』もキーアイテムが“ダイヤ”か“ロックンローラー”かの違いが有る以外は大体内容が同じ…なんですから。

 ここはそんな調理方法を“シャーロック・ホームズ”にどうネジ込むのか? そこに期待する部分が有ったワケなんですから。



 ああ、でも続編が作られたらまた劇場に足を運びますよ。
 ただ、監督は“ガイ・リッチー”…、100歩譲っても監督はイギリス人で…(ほら、“ゴジラ”をドイツ人に撮らせたら…なんて事があったじゃないですか)。

 なんたって次回作では“あんにゃろめ”(“広川太一郎”風に)が(きっと)スクリーンに本格的に登場する事になるんでしょうから。

画像

 かなり前からネット上では見れていた『アイアンマン2』のトレーラーを今回初めて劇場で見る事が出来ました。これまた当然“ロバート・ダウニーJr.”が主演。
 公開は6月予定。3ヵ月後にはまたスクリーンで“ロバート・ダウニーJr.”を見る事は確定。






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