エンド・オブ・ホワイトハウス

何故か見たいと期待したタイトルに限って”アントワン・フークア”が監督であって、案の定予、想どおりにハズレタイトルになる…という法則が存在するのは自分にだけだろうか?


最近になって劇場では良く『ワイルドスピード(6作目)ユーロミッション』のトレーラーを見るようになった。
1作目から追いかけている身となっては、いつの間にやらブロックバスター的な扱いのタイトルとになっていることには嬉しくもあるが複雑に感じる心境もある。
だって1作目とはかなり別物になってしまっているじゃありませんか。

1作目は、自らの続編タイトルは絶対監督しない“ロブ・コーエン”2作目に“ジョ・ンシングルトン”を挟み3作目からは“ジャスティン・リン”が監督となって以降6作目(ユーロミッション)まで。それに伴い“サン・カン”演じる“ハン・ルー”が何時の間にやら固定メンバーに…。

アレ? “ハン・ルー”って(3作目で)ヤクザの上納金をちょろまかしていたのがバレて殺される朝鮮人ではありませんでしたっけ?
それでは以後の3作(4作目では冒頭のみですが)は時系列的に過去の話として描かれた物なのか? それとも3作目が未来の話として描かれているのか…?
いや、この点、過去話か未来の話かってのは同等の話ではありませんよ。自動車を含むガジェットがストーリーに大きく関わるタイトルとなってはその話が何時を舞台にした物かは大きく問題となって来る物なのです。
まぁ“デビット・フィンチャー”や“マイケル・マン”のタイトルでもない限りは気にしなくても良いことかもしれません。

ともあれ、最近では『バレット』では(“ハン・ルー”役の)"サン・カン”が“シルベスタ・スタローン”と競演していたり…と、アジア人俳優の中では朝鮮系俳優の活躍が活発で有る状況なのは間違いないようです。

そんな状況の中『エンド・オブ・ホワイトハウス』の内容は驚くべき物がありました。

『エンド・オブ・ホワイトハウス』の劇場トレーラー(AC-130がホワイトハウス周辺を無差別に絨毯銃撃するシーン)を見た時点で頭をよぎった物は911(2001)でした。
その(911の)翌々年には(何故かは良く分からないが)アメリカはイラクに侵攻するワケなんですが…。

意外にも911以降にはハリウッド映画(『デルタフォース』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『トゥルー・ライズ』)に良くある“中東人=テロリスト”の構図を取った映画はナリを潜めていた感があるのです(現実では中東人に対する差別が生じたようではありますが)。
その代わりに地球外からの侵略者(『宇宙戦争』『トランスフォーマー』『バトルシップ』『アベンジャーズ』『アイアン・スカイ』『UFO侵略』etc…)に対して人類が一丸となって戦うという構図の映画の台頭が目立って来た感があると思いませんか(そしてその多くの場合、人類を牽引するのはアメリカだ)?

そう思えば、少なくとも特定の人種、民族を"悪”として描くタイトル(史実をベースにしたタイトルを除いて)は表だって無かったように感じます。

それがここで『エンド・オブ・ホワイトハウス』。
“朝鮮人=悪”の構図で描かれたタイトルです。

朝鮮人操るAC-130がホワイトハウス周辺のブロックを無差別に絨毯銃撃。バスツアーのアジア人観光客の一団に変装した朝鮮人工作員がホワイトハウスの前で自爆テロ、フェンスを破りホワイトハウスになだれ込み、黒(人)も白(人)も問答無用に殺しまくる。そして、とらえた要人の1人を女(BBAですが)であろうが半殺しの暴行を加える…と情け容赦ない極悪非道人種として描いているのです。

これに対する"ジェラルド・バトラー”演じる主人公も朝鮮人に対して容赦が無い。
捕らえた朝鮮人工作員を、2人居るなら1人減っても問題ない、と尋問の場で見せしめにナイフの一刺しで殺し、口を割った残りの工作員を朝鮮語で喋るなとさらに刺す。そして必要な情報を引き出せば、後は用無しと処刑する―――と、こりゃ"ジェラルド・バトラー”大丈夫? 役者イメージ悪くするんじゃないの? と思ってしまうぐらいに演じるキャラクター像が朝鮮人に対して非道に描かれているのです。
史実をベースにした(『パールハーバー』のような娯楽)映画ならまだしも、仮想敵として一民族を描くにはその内容は熾烈過ぎると感じました。


なにかしらの(海外)TVドラマで黒人とヒスパニック系は糧の取り合いで仲が悪い…等と描かれていた事がありますが、“アントワン・フークア”も映画界に台頭してきた朝鮮系に何か思うところでもあったのか知らん? とは要らない勘ぐりでしょうか?


さて、そんな『エンド・オブ・ホワイトハウス』なんですが、総評すれば、朝鮮人を極悪な存在として描いたセンセーショナルな内容は一見する価値が有るかも知れません。が、作品としては("アントワン・フークワ”のタイトル作に漏れる事無く)ダメな内容です。

昨年の映画に『ロックアウト』なる(いかにも“ヨーロッパコープ”的な)バカ映画がありました。
内容は宇宙刑務所に視察訪問中の大統領の娘が、刑務所の暴動に巻き込まれ人質となってしまう――これをアウトロー捜査官が単身救助に向かうと言った物です。
大筋的には舞台がちょっと変わっただけで『エスケープ・フロムLA』と大差無い(…と称しても大きな誤差は無いでしょう)物でした。
またそれは、今回のタイトル『エンド・オブ・ホワイトハウス』にも似た部分が有ると言う事にもなるのですが、バカバカしさと言う点で大きな違いがあります。

両タイトルともサスペンス調のストーリーで客を取り入れようとした物になっているのですが、
なんと言っても『ロックアウト』は宇宙刑務所なんて物が舞台に鳴っているだけにサスペンス以前に突っ込み所が満載(そもそも宇宙に刑務所を作るなんてどれだけの費用が? しかもそこには囚人の他に勤める職員だって居るのだそのための食料は? 水は? エネルギーは? ワザワザシャトルで地上より運送するのだろうか? そこまでのコストを考えて何処に宇宙に刑務所を作るメリットが有るのだろうか?)。だれも小学生が描いた(かのような)シナリオには突っ込みはする気はしないのです。
この場合は突っ込まずに乗るべきなのでしょう。

その点を比べると『エンド・オブ・ホワイトハウス』と言えば間違った知識をもった大学教授が描いたような、面白味が無く、それでて穴だらけの(突っ込み所満載)シナリオなのです。
ある意味、本当に小学生が描いたかもしれないシナリオかも知れない。

韓国(本タイトルで唯一の―“韓国人”となるキャラクター)の"首相”がワシントン―――ホワイトハウスに来訪する際に、よりによってワシントン上空に(所属不明―――アメリカの基地上で強奪された…なんて設定があるならまだしも)AC-130がヌケヌケと接近。迎撃のF23の到着はワシントン上空で…と、アメリカの制空権はどんだけザルなのだ? それともAC-130はステルス機なのか? 
そしてホワイトハウスを占拠した朝鮮人工作員は屋上に迎撃の為の兵器を設置。これがアメリカ製の秘密兵器だった…なんてシナリオが用意されている物のどうやって朝鮮人工作員がそれを入手したかなんて伏線は無し。

極端な話、ここまで説得力が無い内容だと朝鮮人工作員の部分を宇宙人がUFOに乗ってアメリカ侵略にやってきた…と差し替えた方がまだ説得力とリアリティがあるようにすら感じてしまう内容なのです。

まぁ竹島やら仏像の盗難やら、靖国神社に小便とか朝鮮人には良い印象など持ち合わせていませんが(え? そりゃ北朝鮮人じゃなくて韓国人だろ? ですって? 北緯38度線を境に北か南に住んでいるかだけで同じでしょ。そんなワケで今回の記事は北朝鮮人、韓国人といちいち記し分けるのがめんどくさいので、合わせて朝鮮人と記しました。それに"韓国人”として登場するキャラクターは1人しかいませんでしたしね。)、ここまで極端に"朝鮮人=悪”と描いた内容はなんだかなぁと思いました。

あとはまぁPG15を獲得する為なんだろうけど、人体の弾着効果が白いシャツに血の滲みが出来るだけ…とお粗末なのが何とも。
加え、ホワイトハウスの正面に向かって機銃掃射するも(あんだけ面積のある)ガラスには一発も着弾しない描写はどうなんですか(まぁ直後に扉ごとロケットランチャーで吹っ飛ばされるワケなんですが)?
話の内容がアレ、で映像の表現がお粗末ともなると"アントワン・フークア”タイトルにして何も評する所が無い物になっていますよ。
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