サイレントヒル リベレーション(2D)

お化け屋敷はお化け屋敷で。


映画としては2作目なんだけど、内容は3がベースらしい。ちょっとややこしくはあるのかもしれないが、1で切っている(原作ゲームのコト)自分には関係なし。

前作は2006年の公開であるから実に7年間の空白があることになる。
この空白が生まれた理由が何であるかは知らないが、なんとなく良い印象として捉える事は出来ない。

1作目は劇場で見た物になるのだが、なんといっても7年前のタイトルなので内容の記憶は朧気である。
20年以上前にTVで見たタイトルの中にさえ今でもちゃんと覚えている物が有るのに…と思えば、その程度の内容だったのかもしれない(いや、単に記憶力の問題に寄るところが大きいのかもしれない)。
が、それでも印象深い映像は数多く、鮮烈な映像は部分部分ではあるが記憶に強く残っている。
その映像とは、おぞましいクリーチャーの映像だ。
よくもまぁ人が本質的に嫌悪する物を凝固、具象化した物である。
牙が生えているから怖いとか、その体内に流れる血液が強硫酸であるから怖いとか、そんな理屈も必要無く、スクリーンに映るだけで目を背けたくなるような嫌悪感を刺激するクリーチャーのデザイン(モーションやシチュエーションを含んだ映像として)は見事であり、故に目を背けたくなるその物体に目が釘付けに成ってしまう。
大丈夫なのかコレ? 劇場映画では通っても、TVだったら放送コードに触れてしまうのではと思う程におぞましく、それは有る意味タブーを具象化して一塊にしたような物として目に映る。
それを眼前に、巨大スクリーンで目にする事の背徳感。
それが入場料を払ってこそ見る事が可能になる、劇場映画の特権として堪能する事にすり替わるのは一種の快感に近い物でしょう。

さて、そんなタイトルの2作目である。

原作ゲームはどうにも自分好みでは無く、1回クリアした時点で手放してしまった。
ホラーを演出するためのシナリオやギミックが最終的に伏線となって集約せず、単にお化け屋敷的なその場だけに終わる恐怖演出でしかなかった事が自分にとっては不満だったのである。
ストーリーの主幹が細い物に脂肪と皮を衣を厚く重ね合わせて一応の“物”と化したような作りが、どうにも自分には安い物に思えて好きになれなかったのである。

しかし、映画となれば(映画の作りそのものが上記のようになれば別であるが)上記のとおり別の話である。

しかも、今回は(S)3D版である。

ここはまた何か期待してしまうところが有るではないですか!!
が…。

主立った公開劇場がTOHOシネマズ、MOVIXとではないですかっ!!
上記映画館は(S)3Dの上映方式がXpanDなのです(TOHOシネマズはMasterImage3Dに切り替わったらしいが、XpanDでしか利用したことがない)。
これは自分にとってはネックです。
(S)3Dの上映形式としてはRealDとXpanDしか利用したことが無いのですが、重たい上に見てくれ優先で利用者の事を考えていないんじゃないかとさえ思われる尖ったデザインのXpanDのメガネは自分にとって苦痛なのです。
その上、体感ではあるが、どうにもRealDよりも映像が暗く見える気がしてならない。そこで上映される内容がホラーで、暗い画面が主となる物だったりすればその映像の大半が暗闇に溶けて目に届いていないぐらいの感覚を受ける。
思えば、『バイオハザード ダムネーション』なんて映像の半分は暗闇の中で目に届いていなかった感がありました。
つまりはXpanDでホラー映画というのは自分にとっては鬼門なのである。

と言うわけで、見たのは2D版になりました。

そして結果としては…。
随分と退化してしまったなぁ…と。

その原因の一因はおそらく(S)3D化が原因なんでしょうね。
2Dでおぞましく、恐ろしい物が、そこにさらに奥行きが加わる(3D化)する事で、さらにそれが倍増する…とは単純すぎる発想だったのでしょう。
いや、その単純な事がちゃんとこなせなかった結果なのか? それとも技術の進化でカバー出来る事なのか?
前作で“引き”の画面の中で背景の中に佇むクリーチャー、それだけで怖かった物がスクリーンから飛び出せば(2D版で見たので飛び出す事はありませんでしたが)、それは魂の無いCGもしくは造形物でしかないのです。

これでは何を見に劇場に足を運んだものか。
映画の作りは、おぞましいデザインのクリチャーが画面から飛び出すから怖いでしょ…的な作りの物でしか無く、ストーリー周りはお粗末。
サスペンス部分は解説者が現れて謎の部分をとくとくと主人公に語ってくれる何とも平坦な作りで主人公自体が謎を解明する部分がありません。これじゃあ主人公の視点に観客の視点が追従する部分がありませんよ。
最後の見せ場は予想のナナメ上を行く、クリチャー同士の対決。
それも例の如く、その中に魂を感じさせない物ですからねぇ…。

『G.I.ジョー バックトゥリベンジ』のように興業成績を(表層的に)上げるために(S)3D化してこの結果になったのか? それとも当初から(S)3Dを前提として作られた物だったのか…は知るところではありませんが…いや、どちらにしてもコレは救いようが無くダメでしょう。

コンセプトが『サイレントヒル』のクリーチャーで"お化け屋敷”なら、それは"お化け屋敷”でやれば良い。劇場のスクリーンでやる事ではないですよ。

画像



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